ひっかききず

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大学にに通うと言ったときの周囲の反応 -職場編-

大学に通うことを決めたのは2023年夏。

出願するまでの4ヶ月弱、実は誰にも通うことを言わなかったし相談もしなかった。

 

単にわたしが他人に相談することが苦手だからというのも大きい。

けれど、わたしが大学に通うと言った時に周囲の人間がどんな反応をするのか見てみたかった、という下心にも似た興味があった。

 

結論から言うと、わたしと付き合いの短い人ほどプラスな反応で長い人ほど心配というか、ちょっとした苦言を言われることが多かった。

 

今回はプラスな反応だった職場の皆さんの反応をご紹介。

 

伝えたのは社長・直属の上司・同じ部署の同僚。

上司や同僚からは「思い切ったね」「頑張ってね」といった驚きと励ましの言葉をいただいた。

本心かもしれないが、当たり障りのない無難な反応だと思う。

わたしだって、同僚から「春から大学に通うことになりました〜」なんて言われたら同じような返しになったと思う。

それに、通学により仕事に影響があるならまだしも、そんなことにはならない(と今の所わたしも思っている)ならば、4年だろうが8年だろうがどうぞご勝手に通ってください、ってなるよね。わかる。

 

社長は業務の合間に直接報告した。

どこの大学か、どんな学部で具体的には何を学ぶのかをひと通り聞かれたあと、

「大学で学んで得たものを仕事にも活かすことは勿論大切だけど、うちで働いて経験したことや知り合った人から得たものが勉強に役立つことになればもっと嬉しい」と言ってくれた。

 

(通うのは芸大で、職場は伝統工芸品的なものを取り扱っています)

 

流石、普段から美術館や博物館に通え、外に出て色々な物事を見たり体験しろと言っているだけのことはある。

単純に頑張って!と言われることだけを想定していたのだが、わたしというひとりの人間に向かって言葉を発してくれているような気がして嬉しかった。

 

他にも、前職からお付き合いのある人や最近知り合った人も概ね似たような反応だった。

ワタシ、大学行くんですぅ〜ってベラベラ言いふらすのも変だと思うので、職場でも伝えたのはほんのひと握りだし、そもそも交友関係激狭なわたしが言える人なんてたかが知れている。

ただ、誰にも言わずにいると挫折したり面倒くさくなったりしたときに、そのままリタイアしてしまいそうだった。

なので、ある程度周りに伝えたほうが程よい緊張感を保てるだろうと思った。

要は自分で自分のお尻を叩いたのである。

 

 

さて、ここまではポジティブな反応。

そうじゃない方は次回に続きます。

この春、大学デビューする社会人14年生

表題の通り、わたしは4月から大学生になる。

 

最後に学校に行ったのは専門学校だ。

webデザインを専門とする学科で2年間通うはずだったが1年で辞めてしまった。

なので、わたしの最終学歴は高卒である。

 

高校生の頃は、大学に入りたいだなんて微塵も思っていなかった。

いや、嘘です。

 

母子家庭で育った私は、掛け持ちで仕事をしている母の背中を見て

「はやく自立して負担減らさなきゃ」

そんなことばかり考えていた。

 

おそらく母は大学に行きたいと言っても嫌な顔はしなかったと思う。

高校の担任にも大学への進学を進められた。

 

けれどこれ以上母に負担をかけたくなかった。

とにかく家を出たかった。

そんな思いから、わたしは大学に通うという選択肢を見て見ぬふりで通り過ぎた。

 

 

専門学校に進学した理由は、通う年数も大学の半分だし、仕事に使えるスキルも身につくからという割と安直な考えだ。

 

しかし、入学した専門学校は周囲にライバル校が無いせいなのか、独学でも十分勉強できる内容ばかりで専門的な知識など殆ど得ることができなかった。

なにより、自分のひと学年上の先輩たちの就職率が50%を切っていたことから「ここを卒業してもいい会社に就けるとは限らない」と感じた。

 

そしてわたしは専門学校1年生の3月に退学届を提出した。

 

その後転職活動を数回繰り返し、現在は一人暮らしで生活するにはちょっぴりだが余裕のある暮らしを送ることができている。

 

ほんの少しの学歴コンプレックスを抱えながら。

 

 

もちろん大卒だから偉いなんて思ってもないし、今の収入に不満はない。

(そりゃあ貰えるなら多いほうがいいけれど)

 

なのでこれは完全に自己満足だ。

 

家庭環境を理由に進路について真剣に悩むことを放棄した高校時代のわたしに対する当て付けに近いものもあるかもしれない。

ただ、自分は大学に行けないと最初から諦めて速足で素通りしようとしている高校時代のわたしに

 

「大人になっても大学って行けるんだよ」

 

って言ってあげることができたら、もう少し肩の力を抜いて生きていくことができただろうか。