表題の通り、わたしは4月から大学生になる。
最後に学校に行ったのは専門学校だ。
webデザインを専門とする学科で2年間通うはずだったが1年で辞めてしまった。
なので、わたしの最終学歴は高卒である。
高校生の頃は、大学に入りたいだなんて微塵も思っていなかった。
いや、嘘です。
母子家庭で育った私は、掛け持ちで仕事をしている母の背中を見て
「はやく自立して負担減らさなきゃ」
そんなことばかり考えていた。
おそらく母は大学に行きたいと言っても嫌な顔はしなかったと思う。
高校の担任にも大学への進学を進められた。
けれどこれ以上母に負担をかけたくなかった。
とにかく家を出たかった。
そんな思いから、わたしは大学に通うという選択肢を見て見ぬふりで通り過ぎた。
専門学校に進学した理由は、通う年数も大学の半分だし、仕事に使えるスキルも身につくからという割と安直な考えだ。
しかし、入学した専門学校は周囲にライバル校が無いせいなのか、独学でも十分勉強できる内容ばかりで専門的な知識など殆ど得ることができなかった。
なにより、自分のひと学年上の先輩たちの就職率が50%を切っていたことから「ここを卒業してもいい会社に就けるとは限らない」と感じた。
そしてわたしは専門学校1年生の3月に退学届を提出した。
その後転職活動を数回繰り返し、現在は一人暮らしで生活するにはちょっぴりだが余裕のある暮らしを送ることができている。
ほんの少しの学歴コンプレックスを抱えながら。
もちろん大卒だから偉いなんて思ってもないし、今の収入に不満はない。
(そりゃあ貰えるなら多いほうがいいけれど)
なのでこれは完全に自己満足だ。
家庭環境を理由に進路について真剣に悩むことを放棄した高校時代のわたしに対する当て付けに近いものもあるかもしれない。
ただ、自分は大学に行けないと最初から諦めて速足で素通りしようとしている高校時代のわたしに
「大人になっても大学って行けるんだよ」
って言ってあげることができたら、もう少し肩の力を抜いて生きていくことができただろうか。